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11年前行方不明になったビーグル2発見!! [from 太陽系]


beagle2.jpg

(credit : HIRISE/NASA/Leicester)


1月19日、欧州宇宙機関(ESA)から、感慨深い知らせが届きました。
11年間行方不明となっていた火星ランダー『ビーグル2号(Beagle2)』が
発見されたというではないですか。
世間では大した話題にもなっていないけど、
なんだか非常にうれしいのは、僕だけでしょうか。


ビーグル2号(Beagle 2)とは


illust.jpg

credit:ESA/Denman productions)


ビーグル2号という名前は、
チャールズ・ダーウィンの2度の航海に使われた
ビーグル号に由来しているそうです。

そのビーグル2号(Beagle 2)は
火星周回探査機「マーズエクスプレス」に搭載され
2003年6月に打ち上げられました。
火星の地質サンプルなどから生命の痕跡を探ることが
ビーグル2のミッションでした。






同年12月に母船から切り離されて火星に軟着陸する予定でしたが、
降下途中に通信を絶ってしまったのです。

原因は、太陽電池パネルが
一部展開していない状態とみられ、
これが通信不全を招いたとされています。

全長2m足らずの小さな円盤型をした同機の姿は、
それ以降の捜索でも見つかりませんでした。


ビーグル2発見!


parts.jpg

(credit:NASA/JPL-Caltech/Univ. of Arizona/University of Leicester)


ビーグル2が行方不明になってから11年経った今、
再びその小さな姿を見つけたのは
NASAの火星探査機「マーズ・リコナサンス・オービター」(MRO)でした。
2014年に撮影した画像からビーグル2の機体が写っていたのです。

ビーグル2が見つかった場所は
着陸予定地だったイシディス平原ででした。
このことから、大気圏突入と着陸自体は
ほぼ問題なく遂行されていたということがわかります。

画像からは4枚の太陽電池パネルのうち
一部が開いていないことがうかがえ、
そのためにアンテナが覆われたままになり
通信が行えなくなった様子も見受けられます。

当時の「マーズエクスプレス」プロジェクトマネージャーの
Rudolf Schmidtさんは、
「ビーグル2に一体何が起こったのか、ずっと心に引っかかったままでした。
ともかくも地上に到達していたことがわかったのは
素晴しいニュースです」と喜んだということ。

ほんとにそうですね。
『南極物語』で、置き去りにされても
過酷な環境を無事生き抜いて、再び発見された
あの犬たちを思い浮かべてしまいましたね。
なんか、名前も犬みたいだし。
涙モノです。

あ、そうそう。
本体のほかに着陸用パラシュートや裏面カバー等の
パーツとみられるものも周辺で見つかっており、
今後、まだ別の発見があるやもしれません。
実際に回収されることはないだろうけど、
なんだか嬉しいニュースでした。



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